ROH、WWE、そしてAEWと、世界中のリングを渡り歩いてきたハイフライヤー、マット・サイダル。華麗なシューティングスタープレスで知られる一方、近年はベテランとして各団体で重要な役割も担っています。本記事「特集 マット・サイダル最新完全ガイド」では、これまでのキャリア年表から必殺技、名勝負、最新ニュース、今後の移籍の可能性まで、日本語で網羅的に整理し、海外プロレスファンが“いま”知りたい情報をまとめて紹介します。
マット・サイダルとは?基本プロフィールと特徴
マット・サイダルは、WWE時代のリングネーム「エヴァン・ボーン」としても知られる世界屈指のハイフライヤーです。アメリカ・インディーからROH、WWE、NJPW、DRAGON GATE、そしてAEWまで、多くの主要団体を渡り歩いてきた実績を持ちます。
最大の特徴は、シューティングスタープレスを筆頭とした超人的な飛び技と、高い技術に裏打ちされた安定感です。派手な空中殺法だけではなく、グラウンドやカウンターも巧みで、試合構成力の高さが世界的に評価されています。
さらに、ベビーフェイスとしての爽やかなキャラクターも大きな魅力です。小柄ながらも闘志あふれるファイトスタイルと、観客を巻き込むリアクションの良さから、どの団体でも “応援したくなるレスラー” として支持を集めています。
身長・体重・出身地などの基礎データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 本名 | マシュー・ジョセフ・コークラン(Matthew Joseph Korklan) |
| リングネーム | マット・サイダル(Matt Sydal)/WWE時代:エヴァン・ボーン(Evan Bourne) |
| 生年月日 | 1983年3月19日 |
| 年齢 | 40歳前後 ※2024年時点目安 |
| 出身地 | アメリカ合衆国 ミズーリ州 セントルイス近郊 |
| 身長 | 約175cm 前後(5フィート9インチと表記されることが多い) |
| 体重 | 約75kg 前後(おおむね165ポンド前後で推移) |
| デビュー年 | 2000年頃(ティーンエイジャー期にプロデビュー) |
| 主な所属歴 | インディー/ROH/WWE/新日本プロレス/DRAGON GATE/AEW ほか |
公称身長・体重は団体によって若干異なりますが、「身長約175cm・体重約75kgの軽量級ハイフライヤー」というイメージでほぼ共通しています。ミズーリ州出身で、セントルイスのインディーシーンから頭角を現し、ROHや日本マットを経由してメジャー団体へとステップアップしたキャリアが特徴です。
ハイフライヤーとしてのスタイルと評価
マット・サイダルは、いわゆる「空中殺法一辺倒のハイフライヤー」ではなく、空中技の美しさと安全性を両立させたオールラウンダー型ハイフライヤーとして高く評価されています。代名詞はもちろんシューティングスタープレスですが、トップロープからの技だけでなく、スプリングボード、ロープワーク、カウンター技を駆使して試合を組み立てる点が特徴です。
サイダルのフライングは、一つ一つのフォームが非常にクリーンで、回転も着地もブレが少ないため、観客に「怖さ」よりも「美しさ」と「爽快感」を強く印象付けるタイプのハイフライです。その一方で、WWE・ROH・AEW・日本マットと大舞台を渡り歩く中でグラウンドや打撃も磨き、受け身や間合いの取り方にも定評があります。
同世代・後輩のハイフライヤーからはしばしば「教科書的」な存在として名前が挙がり、ベテランとなった現在も、若手ハイフライヤーの技を引き立てる役割を果たしつつ、自身もなおトップクラスのフライングを維持している点がプロレスファンから評価されています。
デビューから現在までのキャリア年表
マット・サイダルのキャリアは、インディーマットから世界最大手WWE、そして現在のAEW・ROH常連へと段階的にステップアップしてきた軌跡が特徴です。おおまかに「インディー期」「WWE期」「日本・世界転戦期」「AEW/ROHベテラン期」に分けて整理すると流れがつかみやすくなります。
| 時期 | 主な所属・活動エリア | トピック |
|---|---|---|
| 2000年代前半 | 米インディー各団体 | ハイフライヤーとして頭角を現す |
| 2000年代中盤 | ROH中心 | 名勝負量産期、ジュニア戦線でブレイク |
| 2007〜2014年頃 | WWE(エヴァン・ボーン名義) | RAW・PPV常連、タッグ王座獲得 |
| 2014〜2020年前後 | 新日本プロレスほか日本マット、世界各国 | ジュニア戦線・タッグ戦線で存在感、フリーとして活躍 |
| 2020年以降 | AEW・ROH | ベテラン枠として中堅〜若手と対戦、指導的役割も担う |
キャリアを追うことで、危険なハイフライ技だけの選手から、テクニックと経験を武器にした「空中戦のスペシャリスト」へと進化している過程が見えてきます。
インディー時代とROHでのブレイク
マット・サイダルは2000年代前半からUSインディー団体を渡り歩き、IWA-MSやPWGなどで頭角を現しました。細身ながらも驚異的な跳躍力と空中感覚を武器に、当時主流になりつつあった“スピーディーでアクロバティックなジュニア戦線”の象徴的存在の一人として評価を高めていきます。
転機となったのがROH(リング・オブ・オナー)参戦期です。Generation Nextとの関わりやデリリアス、クリストファー・ダニエルズらとの攻防を通じて、単なるハイフライヤーではなく、ストーリーの中心に立てるレスラーとしてブレイクしました。ROH世界タッグ王座戦線にも絡み、テクニカルなグラウンドと高速の飛び技を織り交ぜたスタイルで観客の支持を獲得します。
ROHでの活躍は、WWEや日本団体のスカウトの目にも留まり、「インディー発メジャー行き」の成功ルートを歩むきっかけになりました。のちのエヴァン・ボーンとしての飛躍は、このインディー~ROH時代の実績が土台になっています。
WWE参戦期(エヴァン・ボーン)での活躍
WWEでは「エヴァン・ボーン」のリングネームで2008年にRAWデビューし、瞬く間に“新世代ハイフライヤー”として脚光を浴びました。代名詞のシューティングスタープレスで、WWEのテレビマッチでも屈指のインパクトを残したことが最大の評価ポイントです。
クルーザー級的位置づけながら、ケインやクリス・ジェリコらヘビー級とも互角に渡り合う試合が組まれ、アンダードッグとしての魅力を発揮しました。Kofi Kingstonとのタッグ「Air Boom」でWWEタッグ王座を獲得し、RAWタッグ戦線を盛り上げた実績も重要です。一方で、負傷離脱やウェルネスポリシー違反による出場停止により、継続的なプッシュが途切れた側面もあります。それでも「WWEにおける近代ハイフライヤー像を更新した存在」として、多くのファンと後進レスラーに強い影響を与えた時期と言えます。
日本マット参戦歴と話題になった来日公演
ROHで頭角を現したマット・サイダルは、比較的早い段階から日本マットとも縁が深く、DRAGON GATEや新日本プロレス、DDTなど複数団体に参戦してきました。日本では「空中殺法のエース格ハイフライヤー」として知られ、カードに入るだけで大会の華になる存在として扱われることが多いレスラーです。
代表的な来日としては、DRAGON GATEでのCIMAや吉野正人とのスピーディーな攻防、新日本プロレス・BEST OF THE SUPER Jr.出場時のジュニア戦線参戦、DDTやインディー大会での“インディーらしい”自由度の高い試合が挙げられます。特に、ジュニアのハイフライヤー同士が集結した大会では、そのシューティングスタープレスやバンプの取り方がSNSで話題になることが多く、日本人ハイフライヤーからも「理想のエアリアル」としてリスペクトされています。
近年は長期シリーズよりも“スポット参戦”が中心ですが、どの団体でも「ビッグマッチのアクセントになるゲスト外国人ハイフライヤー」として起用される傾向が強く、日本マットにおける特別感のあるポジションを維持しています。
AEW参戦以降のポジションと役割
AEWには2020年に初登場し、契約後はミッドカード上位〜準主役クラスのベテランハイフライヤーとして起用されることが多くなっています。かつての“絶対的ハイフライヤー”というより、若手の魅力を引き出すテクニカルなオールラウンダーという立場が強くなっています。
シングル戦ではTNT王座戦線やオープンチャレンジ企画など、タイトル戦線の“入口”としてブッキングされることが多く、ダービー・アリンやサミー・ゲバラなど次世代スターの対戦相手を務めるケースが目立ちます。タッグ・トリオでは兄マイク・サイダルとのタッグや、多人数マッチでの空中戦パート担当として、試合のテンポを上げる役割を担っています。
またAEWは若手育成を重視しており、サイダルは表舞台だけでなく裏方的な“ロッカールームリーダー”としても評価されています。試合構成のアイデア提供や、安全な空中戦のノウハウ共有など、ハイフライヤー文化を次世代につなぐポジションにいると見られています。
代表的な必殺技と技セットの徹底解説
マット・サイダルの魅力は、シューティングスタープレスだけではありません。空中技・キック・サブミッションをバランス良く組み合わせた「技セット全体」が武器になっています。代表的な技を整理すると、次のようになります。
| カテゴリ | 代表的な技 | ポイント |
|---|---|---|
| フィニッシュ技 | シューティングスタープレス | 超高角度&美しいフォームの決め技。リスクも高く、大一番やクライマックスで解禁されることが多い技です。 |
| 代替フィニッシュ/切り札 | メテオラ、フランケンシュタイナー系、リバース・ラナ | 相手のサイズや状況に応じて使い分けるフィニッシュ級の飛び技です。 |
| 中盤の飛び技 | スタンディングムーンサルト、スプリングボード系キック | テンポを上げて観客を巻き込み、試合のギアを一段階引き上げる役割を担う技です。 |
| 打撃技 | ハイキック、スピンキック、バックスピンキック | ムエタイやキックボクシング的な精度の高い蹴りで、飛び技への布石としても機能します。 |
| 関節・コントロール | ヘッドロック、アームバー、スリーパーなどの基本技 | ハイフライヤーでありながら、グラウンドで相手をコントロールし、緩急をつけるテクニックも光ります。 |
サイダルの試合は「一発の大技」ではなく、これらの技をどう組み立ててフィニッシュに到達するかが見どころです。次項のシューティングスタープレスの解説と合わせて、全体の流れの中で技をチェックすると理解が深まります。
シューティングスタープレスの魅力と危険性
マット・サイダルと言えば、やはりフィニッシュのシューティングスタープレスです。トップロープから前方宙返りを描きながら相手に覆いかぶさるフォームは、滞空時間の長さと着地の美しさが群を抜いており、エヴァン・ボーン名義だったWWE時代から「世界一きれいなシューティングスター」と評されてきました。
一方で、シューティングスタープレスは失敗=大怪我につながりやすい最上級のハイリスク技でもあります。回転が足りなければ頭部や首から落ちる危険があり、実際に他レスラーのキャリアを脅かした例も存在します。サイダルはフォームの改良と徹底したボディコントロールでリスクを最小化していますが、わずかな踏み切りミスやロープの滑りが致命傷になりかねません。そのため、AEWなど現在の試合では、勝負どころを厳選して繰り出す“ここぞ”の一撃として扱われ、フィニッシャーの説得力と危険性が表裏一体で伝わる技となっています。
飛び技だけではないテクニック面の強み
マット・サイダルは”飛ぶだけのハイフライヤー”ではなく、グラウンドから蹴り技、サブミッションまで非常にバランスの取れたオールラウンダーとして評価されています。特に、速いテンポのチェーンレスリングと、相手の動きを利用したカウンター技術が光ります。
代表的な強みとしては、ハンマーロックやヘッドロックから素早くポジションを入れ替えるトランジション、ロープワークからのスライディング式の入り方、そしてリープフロッグやアームドラッグを絡めた流れるようなシーケンスが挙げられます。また、蹴り技の精度も高く、ローキックやスピンキックで中盤の試合を組み立て、最後にシューティングスタープレスで締める構成が多く見られます。
飛び技に注目が集まりがちな選手ですが、試合運びや細かなつなぎ技のレベルが非常に高いため、ハイフライムーブ以前の攻防にも注目すると、観戦の楽しみが大きく広がります。
入場時のポーズやキャラクター演出
マット・サイダルの魅力は、試合中のキレだけでなく、入場からすでにハイフライヤーらしさが全開になっている点にあります。バックステージからステージへ出てくる瞬間のリラックスした笑顔、手を広げて観客の声援を全身で受け止めるポーズ、そしてステージ上での軽いジャンプやシャドーのような動きが、ポジティブでスピリチュアルなキャラクター像を強調します。
WWE時代は「エヴァン・ボーン」として、明るいベビーフェイスらしい全力のハイテンション入場が特徴で、花道ダッシュからのスライディングリングイン、ターンバックルに駆け上がってのアピールが定番パターンでした。AEW参戦以降は、ヨガや瞑想を連想させる落ち着いた雰囲気も加わり、ハイフライヤーでありながら“悟り系”の独自キャラとして演出されています。
ギアやタイツのカラーも、ネオンカラーやサイケデリックな配色が多く、スピード感とサイダルらしい自由なイメージを視覚的に表現しています。入場だけを見ても、団体ごとのキャラクターの違いや、その時期のスタンスが分かるため、映像視聴時には音楽・ポーズ・表情の変化に注目すると、キャリアの流れがより立体的に理解できるようになります。
要チェックの名勝負・名場面まとめ
マット・サイダルの魅力を語る上で、必ず押さえておきたい名勝負・名場面があります。いずれも、ハイフライヤーとしての凄さだけでなく、ストーリーテリングや“プロレス脳”の高さが伝わる試合です。
まずキャリア初期から中盤にかけては、ROHでのハイフライバトルやタッグマッチが高評価を得ています。ルチャ系やドラゴンゲート勢との共演は、スピードと連携の極致として今も語り継がれています。
WWE時代はエヴァン・ボーン名義でのミズ戦をはじめとするUS王座絡みの攻防、そしてRAWやPPVでのマルチマンマッチが代表例です。特にランディ・オートンのRKOへ“空中捕獲”されたシューティングスタープレスは、世界的なバイラルスポットとなりました。
近年ではAEWでのシングル戦・トリオ戦が評価され、若手との対戦では“ベテランの受けと導き”が光ります。さらに、日本マットでは新日本プロレスやドラゲー参戦時のビッグマッチがファンの記憶に強く残っています。ROH・WWE・AEW・日本マットそれぞれで「代表シーン」が存在すること自体が、サイダルのキャリアの厚みと言えるでしょう。
ROHでのハイフライヤー対決の名試合
ROH時代のマット・サイダルは、同系統のハイフライヤーとの化学反応が光る試合が多く、いま見ても色あせない名勝負が揃っています。特に評価が高いのが、フリップ・ゴードンやリコシェ(PACとのドラゴンゲート~ROH周辺期を含む)との対戦です。
代表例として挙げられるのが、ROH TVで実現したマット・サイダル vs フリップ・ゴードン。シューティングスタープレスと450スプラッシュを武器にする両者が、ロープワークとカウンターの応酬で「現代型ハイフライヤー対決」を体現しました。
また、ACHやクリス・セイビン、ロデリック・ストロングとの試合では、スカイツイスター・プレスや膝蹴りなどの打撃を織り交ぜながら、飛ぶだけではない総合的なレスリングを披露。ROHの多くの試合はHonor Clubや各種配信サービスで視聴可能なため、ハイフライヤー戦が好きなファンは、サイダルのROH名勝負をまとめてチェックしておく価値があります。
WWE時代のタイトルマッチとタッグ戦
WWEではエヴァン・ボーン名義で活動し、シングルよりもタッグ戦線で大きな実績を残しました。最大のハイライトは、コフィ・キングストンとのタッグ「エアブーム」でのWWEタッグ王座戴冠です。RAWブランドを中心に、ザ・ミズ&Rトゥルースやプリモ&エピコらと王座戦を重ね、ハイテンポな試合でタッグ戦線を盛り上げました。
シングルでは、ユナイテッドステイツ王座戦線に絡み、シェイマス、ミズ、ジャック・スワガーらヘビー級相手にアップセットを狙うポジションで起用されました。特にランディ・オートンとの対戦では、シューティングスタープレスをカウンターRKOで切り返された名場面が有名で、ハイフライヤーとしてのインパクトを世界に示した時期と言えます。
AEWで話題になった試合と見どころ
AEW参戦以降のマット・サイダルは、いわゆる“Xディビジョン的”なハイフライヤー枠にとどまらず、中堅以上のテクニシャンとしてカードを締める役割を任されることが多くなっています。特に話題になったのが、ケニー・オメガとのAEW世界王座戦(2021年Dynamite)や、ヤングバックスやルチャ・ブラザーズとのマルチマンマッチです。
ケニー戦では、かつてのWWE時代と比べて、打撃とサブミッションを織り交ぜた“総合型”のスタイルに進化している点が際立ちました。ケニーの変則的な攻めに対して、サイダルはカウンターのフランケンシュタイナーや丸め込みで追い込み、身体能力だけに頼らない試合運びの巧さを見せつけています。
タッグやトリオ戦では、ダンテ・マーティンやトップフライト勢との共闘で、ベテランとして隊列を整えながら自分も飛ぶ立場を担い、若手ハイフライヤーの“お手本”のような立ち回りが特徴です。AEWでサイダルの試合を見る際は、派手な飛び技だけでなく、試合全体のテンポコントロールや若手を引き立てる動きにも注目すると、より楽しめます。
日本ファンに人気の試合をピックアップ
日本のファンに特に支持される試合として、まず挙げられるのがDRAGON GATE「KOBEプロレスフェスティバル2007」でのCIMA戦です。ドラゲー全盛期のスピード感あふれる攻防の中で、当時“若手外国人ハイフライヤー”だったサイダルのポテンシャルが爆発し、多くの日本ファンに名前を刻みました。
新日本プロレスでは、BEST OF THE SUPER Jr. 参加時のプリンス・デヴィット戦や飯伏幸太戦が今でも語り継がれています。ジュニア同士ならではのスピードと空中戦に、サイダル特有のリズムと関節技のつなぎが加わり、国際色豊かなジュニア戦線の象徴的カードとなりました。
近年では、新日本×ROH合流興行でのタッグ戦線も人気が高く、ヤングバックスやアレックス・シェリーらとの共演カードは動画配信サービスでも視聴数が多い傾向にあります。日本ファンからは、派手さだけでなく「日本式プロレスの文脈を理解したハイフライヤー」として評価されています。
最近のニュースと最新試合結果まとめ
最新のマット・サイダルの動向を押さえるうえで重要なのが、どの団体に継続参戦しているか、どのポジションで起用されているか、勝敗のバランスがどう推移しているかという3点です。とくに近年はAEWを中心に、ROHブランドやインディー団体をまたいだ活動が増えており、ニュースも分散しがちです。
試合結果やニュースを追う際は、AEW本体興行だけでなく『AEW Rampage』『AEW Collision』、『ROH on HonorClub』のカード発表・結果ページをセットで確認するのがおすすめです。また、タイトル戦線や長期抗争に関わるかどうかが、ベテランとしての評価や今後の契約にも直結します。メインカードへの抜擢や若手との絡みが増えているかどうかをチェックすると、サイダルの現在地と今後の役割がより立体的に見えてきます。
直近の出場団体とカード情報
直近の主な出場団体一覧
マット・サイダルは2023〜2024年にかけて、AEWを主戦場にしながらインディー団体にも精力的に参戦しています。おおまかな出場状況は次のようになります。
| 年度 | 主な出場団体 | 備考 |
|---|---|---|
| 2023年 | AEW、ROH、米インディー数団体 | AEWではDynamite・Rampage・Collisionに不定期出場 |
| 2024年 | AEW、ROH、米・欧インディー | AEW本隊とROHブランドを行き来するポジション |
最新の出場情報は、AEW公式サイトの「Roster」「Results」や、Cagematch、Wrestling Observer系ニュースサイトを併用すると追いやすくなります。
直近のカード傾向とポジション
直近のカードを俯瞰すると、サイダルは“中堅以上のベテランハイフライヤー”としてシングルとタッグをバランス良く務めていることが分かります。
- AEW・ROHでは若手ハイフライヤーとのシングルで“お手本役”になるカードが多い
- タッグでは兄マイク・サイダル、あるいは若手との即席タッグでの出場が中心
- TVマッチだけでなく、ダークマッチやハウスショー的な興行にも登場
カード表ではタイトル戦の前座や、トーナメント1回戦、ランキング上位選手の“試金石”としてブッキングされることが多く、ベテランらしい信頼度の高さがうかがえます。
タイトル挑戦・ストーリーラインの動き
マット・サイダルは近年、AEWを主戦場としながらもROHやインディー団体に出場し、タイトル戦線よりも「実力者ベテラン」としてストーリーラインを支える立場が中心になっています。AEWではタッグ戦線やトリオ戦で若手ハイフライヤーと組むことが多く、王座挑戦そのものは限定的ですが、挑戦者や新加入選手を“測る存在”として配置されることが目立ちます。
ROHではTV王座戦線やタッグ王座戦線に絡むカードに起用され、タイトルマッチ前哨戦で対戦相手の見せ場を引き出す役割が多い状況です。過去のWWE・ROHでの実績から、ストーリーライン上は「いつタイトルに絡んでもおかしくないベテラン」というポジションで描かれており、今後もビッグマッチ前のカードで重要な役回りを担うことが予想されます。
ケガ情報やコンディションの近況
最近のマット・サイダルは、長年のハイフライスタイルによる蓄積ダメージを抱えながらも、コンスタントにリングへ上がり続けています。大きな長期離脱レベルの負傷報道は直近では出ておらず、ベテランとして“無理をしすぎないコンディション調整”にシフトしている状況と考えられます。
AEW参戦以降は、過去に負った足首や膝へのダメージを考慮し、かつてよりも危険度の高い飛び技を乱発しない傾向があります。その一方で、ストレッチ系の関節技や蹴り技を増やし、試合時間や強度をコントロールすることでシリーズ参戦を継続しています。
SNSではトレーニング映像やヨガ、ボディメンテナンスの様子も発信しており、40代に差し掛かってもリングコンディションを維持するための“プロとしてのケア”にかなり意識的であることがうかがえます。今後も若手とのハイペースな試合が続くため、コンディション情報は大会前後のインタビューや本人の発信をこまめにチェックしておきたいところです。
ROH・AEW・日本マットでの立ち位置比較
ROH、AEW、日本マットでは、マット・サイダルに求められてきた役割が少しずつ異なります。ROHでは「若きエース級ハイフライヤー」、AEWでは「中堅以上のベテランガイド」、日本マットでは「助っ人外国人ハイフライヤー兼ジョーカー的存在」という立ち位置がわかりやすい整理です。
| 団体・エリア | 主な立ち位置 | ポジションの特徴 |
|---|---|---|
| ROH(全盛期) | 若手トップハイフライヤー | Xディビジョン的な高速戦線の中心。TVマッチでもタイトル戦線に絡む存在 |
| AEW(現在) | ベテラン中堅・育成係 | TNT/タッグ戦線の“良い試合メーカー”。若手の格上げ役としての起用が多い |
| 日本マット(新日本やDDTなど) | 特別参戦のスターゲスト | Jr.戦線の話題作り、トーナメントのスパイス役。ビッグマッチでカードを締めることもある |
ROH時代は人気急上昇中のフレッシュなスターとして、タイトル戦線やPPVのハイフライバウトを任されていました。AEWでは経験値が重視され、若手ハイフライヤーと絡む“指標”となるポジションが中心です。日本マットでは長期契約選手ではないケースが多く、シリーズ途中の乱入やトーナメント参戦など、スポットライトを浴びるシーンに集中的に登場する傾向があります。
各団体でのキャラクター像の違い
ROH、AEW、日本マットでのマット・サイダルは、同じハイフライヤーでも見せ方が大きく異なります。各団体のカラーに合わせてキャラクター像を微調整している点が、ベテランらしい強みと言えます。
| 団体 | キャラクター像・立ち位置の特徴 |
|---|---|
| ROH | ピュア寄りのハイフライヤー。若手時代は爆発力重視のライジングスター、復帰後は“頼れるベテラン”として高品質な試合を提供する職人ポジション。 |
| AEW | 落ち着いたベビーフェイスのテクニカルハイフライヤー。派手さよりも“安定感”と“試合作り”を重視し、中堅〜上位のカードで若手の引き立て役になることが多いです。 |
| 日本マット | 新日本やNOAHなどでは“外国人ジュニアのスピードスター”というイメージが強く、明るくフレンドリーなベビーフェイスとして歓迎される存在。ツアー参加時は観客を大きく沸かせるゲストスターの色合いが濃くなります。 |
ROHでは等身大のレスリング職人、AEWではロッカールームリーダー的な空気、日本マットでは観客を巻き込むポジティブな外国人ジュニアとして機能しており、同じサイダルでも「どの団体で見るか」で印象が変わるレスラーと言えるでしょう。
ジュニア戦線とタッグ戦線での役割
ジュニア~クルーザー級戦線では、マット・サイダルは“ベルトの中心に常に絡むエース級”というより、試合クオリティを底上げする実力派ポジションで起用されることが多いです。ROHやインディー団体ではXディビジョン的なハイフライ枠としてカードを華やかにし、AEWでもTNT戦線やトライオートライオスなどに絡みつつ、若手と噛み合わせる役割が目立ちます。
タッグ戦線では、WWE時代のエア・ブーン(コフィ・キングストンとのタッグ)のように、バランスタイプとのコンビで魅力が最大化されるタイプです。サイダルがスピードと空中殺法を担当し、パートナーがパワーや受けを支える形が基本パターンで、日本マットでもジュニアタッグの“起爆剤”として機能してきました。ジュニア単独戦線では技巧派シングラー、タッグ戦では試合を動かすハイフライ担当と、役割を使い分けている点が特徴です。
若手ハイフライヤーへの影響と評価
マット・サイダルは、00年代後半から続く近代ハイフライヤー像のテンプレートを体現してきたレスラーです。シューティングスタープレスの美しさだけでなく、ロープワークやトランジションの滑らかさ、ストライクとのバランス感覚は、多くの若手が「理想形」として参考にしています。
AEWやROHの若手ハイフライヤーの中には、サイダルを“先生”“メンター”と呼ぶ選手も多く、試合前後やトレーニングでフォーム修正を受けたと発言する選手もいます。スピードと派手さだけに頼らず、「安全性と説得力を両立させる空中戦」を重視する姿勢は、ヤングバックス世代以降のフライヤーに大きな影響を与えています。
また、AEWでは若手とのタッグやシングルでの“腕試しマッチ”を担うことが多く、ダリウス&ダンテ・マーティン兄弟など、次世代フライヤーを引き上げる役割でも高評価を得ています。ベテランになった現在も、スタイルの“お手本”として世代を超えてリスペクトされている存在です。
マット・サイダルをより楽しむ観戦ガイド
マット・サイダルの観戦をより楽しむためには、「どこを見るか」を意識して試合を追うことが重要です。特に、スタートから終盤までの試合運び、飛び技に入るまでの布石、そして技をもらう側としての動きに注目すると、単なるハイフライヤー以上の奥深さが見えてきます。
さらに、ROH・WWE・AEW・日本マットなど、どの団体の試合なのかを意識して視聴すると、団体ごとに変化するキャラクターや役割の違いがわかりやすくなります。往年の名試合と最近の試合を見比べると、動きの質やスタイルの変化も把握しやすくなり、ベテランとしての進化も感じ取れます。
シューティングスタープレス一発だけに注目するのではなく、ロープワーク、カウンターのタイミング、若手相手のリードの仕方まで意識すると、解説を聞かなくても試合の“設計図”が見えるようになり、観戦の満足度が格段に高まります。
試合を見る際に注目したいポイント
マット・サイダルの試合をより深く楽しむためには、単に大技だけを待つのではなく、試合全体の流れの中で「伏線」と「回収」を意識して見ることが重要です。以下のポイントを押さえておくと、試合の理解度が一気に高まります。
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序盤のグラウンドとストライク
サイダルはハイフライヤーながら、序盤でじっくり関節技やキックを織り交ぜて主導権を握ろうとします。ここでどの部位を攻めているかを見ておくと、終盤の技選択の意味が理解しやすくなります。 -
ミスではなく「演出」としての失敗スポット
シューティングスタープレスやコーナー飛び技をあえてかわされる場面が多く、試合の山場づくりに使われます。観客の反応や対戦相手の表情も含めて、試合のドラマとして楽しむのがおすすめです。 -
蹴り技とコンビネーションのつながり
中盤以降は、ローキック、ミドルキック、ジャンピングニーなどの連携で一気にペースアップします。同じパターンを繰り返さず、毎回微妙にバリエーションを変える点に注目すると、試合運びの巧みさが見えてきます。 -
終盤の「畳みかけ」とカウンター合戦
終盤はシューティングスタープレスだけでなく、丸め込みやカウンター技も多用します。対戦相手の得意技をどう切り返すか、逆にどのタイミングで自分の必殺技に持ち込むかに注目すると、勝ち筋の読み合いを楽しめます。 -
身体の使い方と受けの上手さ
高さのある受け身や、ダメージ表現の細かさもサイダルの魅力です。大技だけでなく、スラム一発でも大きく跳ねる受け方や、表情の変化を追うことで、ストーリーへの没入感が高まります。
おすすめ映像コンテンツと視聴方法
おすすめの映像コンテンツは、「どこで何を観ればマット・サイダルを一番楽しめるか」という観点で押さえると整理しやすくなります。主な配信サービスとおすすめ内容を以下にまとめます。
| プラットフォーム | おすすめ内容 | 備考 |
|---|---|---|
| AEW公式(AEW Plus / TrillerTV など) | AEW参戦以降の試合、ダービー・アリン戦やヤングバックス絡みのタッグ戦 | 最新試合を追いたい人向け |
| NJPW World(新日本プロレスワールド) | BOSJ参戦時など、日本マットでの試合 | 日本語実況で観たい人に最適 |
| Honor Club(ROH公式配信) | ROH時代のハイフライヤー戦、タイトルマッチ | 若手時代のベストバウトを深掘り可能 |
| WWE Network(配信地域によっては他社) | エヴァン・ボーン名義のRAW・PPV、Kofiとのタッグ戦 | 「名物シューティングスタープレス」を観たい人向け |
| YouTube公式(AEW / ROH / NJPW など) | ダイジェスト、フルマッチの無料公開分 | まず代表的な試合をつまみ食いしたい場合に便利 |
初めてチェックする場合は、YouTubeの公式チャンネルのフリーマッチ → WWE NetworkやHonor Clubで名勝負を補完 → AEWやNJPW Worldで最新試合を追う、という流れが効率的です。日本語実況を重視するか、オリジナル音声を重視するかでサービスを選ぶと、観戦体験がより快適になります。
SNSやインタビューで見える素顔
マット・サイダルはSNSを積極的に活用しており、X(旧Twitter)やInstagramでは試合告知だけでなく、ヨガや瞑想、トレーニングの様子を頻繁に発信しています。ハイフライヤーらしい身体ケアへの意識の高さと、ポジティブなマインドセットがよく伝わる点が特徴です。若手レスラーやファンに向けたメッセージも多く、業界全体の成長を願う姿勢がうかがえます。
インタビューでは、WWE時代の怪我や問題を包み隠さず振り返ることが多く、失敗も含めて「学び」として語るスタンスが目立ちます。クリエイティブや試合構成への関心も強く、AEWをはじめとした団体では、“空中殺法だけの選手”ではなく、若手指導役やロッカールームリーダーとしての役割を自覚しているコメントも見られます。華やかな技の裏側にあるストイックさとメンタル面の強さを知ると、試合観戦の印象も大きく変わるでしょう。
今後のキャリア展望と移籍の可能性
マット・サイダルは40代に入りつつも、AEWやインディー団体でコンスタントに出場を続けており、「現役トップレベルのハイフライヤーでありながら、若手育成と裏方的役割も担うベテラン」への移行期にあると見られます。AEWではシングルで主役級を張るポジションからは一歩引き、若手や新加入選手の「お披露目役」として指名されるケースが増えていますが、動きのキレやクリエイティビティは依然として高水準です。
今後のキャリアとしては、AEW・ROHを主戦場としつつ、インディーや日本マットへのスポット参戦を続ける「ワールドワイドなベテランハイフライヤー」というスタイルが現実的です。AEWとの関係を維持しながら、コーチングやエージェント的なポジションに関わる可能性もあり、現役引退後を見据えたキャリア形成に入っていると考えられます。ファンとしては、今のうちに“動けるベテラン期のサイダル”をしっかり目に焼き付けておく段階と言えるでしょう。
タイトル獲得やストーリーの予想
マット・サイダルはAEWを主戦場としながらも、ROHやインディー団体に顔を出すフリー寄りの立場で活動しており、今後数年は「ベテラン・ハイフライヤー」としての役割がメインになる可能性が高いと考えられます。タイトル戦線では、AEWではTNT王座やインターナショナル王座、ROHではTV王座・タッグ王座あたりが現実的なターゲットです。
ストーリーラインとしては、若手ハイフライヤーの壁役やメンター役としての起用が増えることが予想されます。特にARフォックス、ダンテ・マーティン、トップフライト勢との抗争・共闘は、サイダルの持ち味を活かしつつ、次世代を引き立てる展開として有力です。また、日本マット再参戦が実現した場合は、ジュニア戦線の“ゲストスター”としてタイトル挑戦まで組み込まれる可能性も十分にあります。
移籍・再来日の噂と現実的な候補団体
マット・サイダルは、2020年のAEW参戦以降もインディーや海外団体を含めフリーに近い動きを続けており、短期参戦やスポット参戦の“噂”が常に出やすいポジションにいます。実際のところ、大型長期移籍の報道レベルの話は2024年時点では出ていませんが、現実的な「有力候補」として名前が挙がる団体はいくつかあります。
| 候補団体 | 現実味 | ポイント |
|---|---|---|
| AEW(残留・再契約) | 高い | 既存ストーリーの継続とコーチ的役割に適性 |
| ROH | 高い | かつてのホームであり、若手育成とハイフライ戦線で需要が大きい |
| 新日本プロレス | 中 | ジュニア戦線の助っ人、SUPER Jr.参戦要員としての噂が出やすい |
| インパクト/TNA | 中 | Xディビジョンでの再浮上プランとして名前が挙がる |
再来日についても、AEWとの提携大会、ROH名義の興行、あるいはDDTやDRAGONGATEなどハイフライを重視する団体への短期招聘が有力視されています。現在は「フリーで世界中を飛び回るベテラン」として需要が高く、単独の完全移籍よりも、各団体へのスポット参戦・シリーズ参加という形が最も現実的なシナリオと考えられます。
ベテランとしての役割と残したい功績
ベテランとなったマット・サイダルは、「自らが主役として輝くこと」と同時に「次世代を育てること」まで役割が広がった存在です。AEWやインディー団体では、若手ハイフライヤーの“試金石”として起用されることが多く、試合内容を安定させつつ、相手の魅力を最大限に引き出すポジションを担っています。
サイダルが残したい功績として大きいのは、シューティングスタープレスに代表される“空中殺法の美しさと安全性”の両立です。極めて危険な技を、キャリア終盤まで高い精度で使い続ける姿は、後進への教科書と言えます。また、WWE・ROH・AEW・日本マットを渡り歩いた経験値も貴重で、スタイルの違うリングを理解し、どこでもハイクオリティな試合を成立させる「ユニバーサルなプロレスラー像」を体現してきました。
今後は、試合だけでなくコーチングやプロデュース方面で存在感を増す可能性もあります。「ハイフライヤーは消耗が激しく短命」というイメージを覆し、長期的に第一線で活躍し続けるモデルケースとなることこそ、マット・サイダルがプロレス界に残す最大の功績になると考えられます。
マット・サイダルは、ROH・WWE・AEW・日本マットを横断して活躍してきた、世界屈指のハイフライヤーです。本記事ではキャリア年表、必殺技、各団体での立ち位置、名勝負、最新ニュースまでを整理しました。試合を見る際は華麗な飛び技だけでなく、ポジショニングや受け身、若手を生かす立ち回りにも注目すると、サイダルの凄さがより立体的に見えてきます。今後のタイトル戦線や移籍の動きも含めて、引き続きその一挙手一投足を追いかけていきたい選手だと言えるでしょう。

